いじめ調査書、加害側に渡す…被害側に知らせず(熊本)

いじめ調査書、加害側に渡す…被害側に知らせず
読売新聞 2016年11月13日 17時07分

 2014年7月、熊本市立中学3年の男子生徒が自殺を図った問題で、学校が3件のいじめを認定した調査報告書を、この生徒の保護者に知らせぬまま、いじめをしたとされた生徒3人の保護者に渡していたことがわかった。

 市教委は「事前に被害生徒側へ報告すべきだった」として、報告書を回収する方針を示した。

 市教委によると、男子生徒は14年6月から学校を休みがちになり、7月に自殺を図り一時入院した。学校が設置した調査委員会は、同学年の男子生徒3人による無料通話アプリ「LINE(ライン)」への「ざまーみろ」といった書き込みなど3件をいじめと認定し、報告書をまとめた。ただ、被害生徒への聞き取りは、学校が本人の心情などに配慮して行わなかったという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする