<長崎・中3いじめ自殺訴訟>新上五島町がいじめ認める
毎日新聞 2016/12/19(月) 18:43配信
長崎県新上五島町で2014年1月、いじめを受けて自殺した町立奈良尾中3年の松竹景虎(かげとら)さん(当時15歳)の両親が町などに6253万円の損害賠償を求めた訴訟の第2回口頭弁論が19日、長崎地裁(田中俊行裁判長)であった。町側は(1)いじめがあった(2)いじめを原因に自殺した(3)教職員がいじめを気付かず安全配慮義務違反があった−−の3点を認め、争わない姿勢を示した。
両親の弁護団によると、いじめ自殺を巡る訴訟で行政側がいじめの存在や安全配慮義務違反を認めるのは極めて異例。ただ町側は「教職員がいじめに気付かなかったことには相当の理由があり、気付かなかった両親にも過失が認められる」と主張、過失の程度について争う姿勢を見せた。【樋口岳大】