生徒にみだらな行為、体罰 教諭ら4人免職…件数が最多更新/県教委(埼玉)(追加あり)

生徒にみだらな行為、体罰 教諭ら4人免職…件数が最多更新/県教委
埼玉新聞 2016/12/21(水) 22:43配信

 埼玉県教育委員会は21日、女子生徒にみだらな行為をしたり体罰で児童に重傷を負わせたりしたとして、教諭ら4人を懲戒免職処分にした。同日現在でさいたま市を除く本年度の教職員の懲戒免職処分は16件となり、2007年度からの最近10年間で最多だった12年度の15件を更新。昨年度の8件からも既に倍増している。

 懲戒免職処分となったのは、県南部の県立高校の男性教諭(37)▽県立東松山特別支援学校の男性事務職員(60)▽▽日高市立高根中学校の男性教諭(26)。

 県教育局県立学校人事課などによると、県南部の男性教諭は4月30日、前任校の県立高校に在籍する3年生の女子生徒をドライブに誘って自家用車の中でキス。5月3日〜10月15日までの間、県内のホテルやカラオケボックスで複数回にわたり、みだらな行為をした。前任校を離任する際に女子生徒と無料通信アプリ「LINE(ライン)」を交換し、連絡していた。男性教諭は「女子生徒と交際していた」と話しているという。

 県立東松山特別支援学校の男性事務職員は県立児玉白楊、小川両県立高で会計担当責任者を務め、12年11月8日〜16年3月15日までの間、PTAや後援会費などを34回にわたり約39万円を横領。書籍や文房具、家電製品などの購入に充てていた。約39万円は全額返金した。

 は10月12日、担任している特別支援学級の4年生の男子児童に対し、教室内で拳で顎や額を殴るなどし、下顎骨折で約1年の重傷を負わせた。授業で眠気などを訴えた男子児童に腹を立てて体罰を加えた。男性教諭は同16日に久喜署に傷害容疑で逮捕され、同26日に起訴された。

 日高市立高根中学校の男性教諭は6月11日午後8時40分ごろ、酒気を帯びた状態で坂戸市内を運転し、道路と畑の境にあった土塁に車を乗り上げ、後退した際に電柱に衝突した。西入間署員が駆け付けたところ、呼気1リットル当たり0・25ミリグラム以上のアルコールが検出された。8月1日、道交法違反で罰金30万円の略式命令を受けた。

 本年度の懲戒免職処分16件のうち、わいせつ行為が8件と半数を占める。体罰と交通事故が各1件、窃盗や横領などが6件だった。10月には県内小中学校の校長を集め、不祥事防止を巡る研修も行った。

 関根郁夫県教育長は「県全体で不祥事防止に懸命に取り組む中、(今回の)4件の不祥事が起きたことについて深くおわび申し上げる。県民の皆さまからの信頼回復に向けて再発防止に全力を尽くしていく」とコメントした。

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教員4人を懲戒免職 今年度16件、過去10年で最多 埼玉
産経新聞 2016/12/22(木) 7:55配信

 県教育委員会は21日、児童への暴行や生徒へのみだらな行為などで、白岡市立菁莪(せいが)小の伊東孝教諭(54)ら4人を懲戒免職処分とした。県教育局によると、懲戒免職件数は今年度16件で、平成19年度以降の10年間で最多となった。

 県教育局によると、伊東教諭は10月、担任の特別支援学級で小4の男児(10)に一方的に腹を立てて殴り、顎の骨を折って全治1年の重傷を負わせた。傷害罪に問われ、さいたま地裁で公判中だという。

 このほか、県南部の県立高の男性教諭(37)は4〜10月、前任の県立高で数学を教えていた3年の女子生徒(18)に車内やホテルでキスやみだらな行為をした。3月末に連絡先を交換し、無料通信アプリ「LINE」でやりとりしていた。

 県立東松山特別支援学校の小島啓三郎専門員(60)は24と26〜28年、県立児玉白楊高と小川高で、保護者が積み立てたPTAなどの口座から計34回、約39万円を引き出して文房具や書籍などを私的購入した。

 日高市立高根中の時田龍一教諭(26)は6月、坂戸市内で軽乗用車を酒気帯び運転。道交法違反の罪で川越簡易裁判所から罰金30万円の略式命令を受けた。

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