校長、釈明また虚偽 高島いじめ不登校、「助言」なかった

校長、釈明また虚偽 高島いじめ不登校、「助言」なかった
中日新聞 2016年12月14日

 いじめが原因で高島市内の小学六年女児が不登校になった後、校長が虚偽の理由で加害、被害児童の保護者との三者面談をキャンセルしていた問題で、校長側がその後、代理人を通じ被害児童側にした釈明も事実ではないことが分かった。被害児童側の代理人弁護士は「虚偽の説明を重ねられたと受け止めており、遺憾だ」と話している。

 被害児童側の代理人弁護士によると、校長は当初、面談中止の理由を「知人に相談した結果」と説明。その後、校長の代理人弁護士から、知人ではなく、県のカウンセラーや高島署と相談して中止を申し出ており、「虚偽の理由を告げてキャンセルしたことになり、適当な対応とは思われないので校長を代理しておわびする」との書面が届いた。

 被害児童側は、あらためて説明を要求。校長側の代理人弁護士から書面で、カウンセラーから中止の助言はなく、高島署員からは雑談で「代理人がいる以上は当事者同士が会わない方が良いのでは」と言われたと校長が記憶していたとして「最終的には自身の判断で面談を中止した」と説明があったという。

 校長は本紙の電話取材に「何もお答えできない」と答えた。高島署は「当事者同士が会わない方が良いというような発言はしていない」としている。

 (井本拓志、高田みのり)

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