阪南市教育委員全員辞職 2か月会議開けず

阪南市教育委員全員辞職 2か月会議開けず 
毎日放送 2017/1/30(月) 19:17配信

 大阪府阪南市で、市の教育方針などを決める教育委員が全員辞職し、会議などが開けない状態になっていることがわかりました。阪南市では、7つの幼稚園などを1つに集める「総合こども館」計画への反対を掲げた市長が当選したばかりで、大事な時期に空白が続く異常事態となっています。

 去年10月の阪南市長選挙。新人の水野謙二さんが現職を破り初当選しました。

 「いろんな人の思いがやっと届いたんだなと、すごく嬉しかったです」(支援者)

 争点となったのは市が進めていた「総合こども館」計画。7つの公立幼稚園と保育所をすべて廃止し、家電量販店の跡地につくる「総合こども館」に集約するというもので、新市長はこの計画の中止を訴えていました。

 「民意が一番大事ですので、1万6000、7000の方がそうではないと」(阪南市 水野謙二市長・去年10月)

 早速、計画を白紙撤回した新市長。ところがその後、市の教育委員会で前代未聞の事態が起こっていたのです。阪南市の教育委員会には5人のメンバーがいて「こども館」の計画には賛成でまとまっていました。

 ところが反対を訴える新市長の当選後、まず教育長が辞職の意向を示し、その後、委員4人も相次いで辞意を表明。結局、5人全員が辞職し教育委員会が空白の状態になっているといいます。

 「こども館」の撤回が教育委員の「総辞職」につながったのか。辞めた委員の一人は「最大の理由は自身の健康問題」だとしたうえで、このように話します。

 「このタイミングで辞めた方が新しい市長さんもやりやすいんちゃうかなと、人選などが。そういう配慮も個人的にはあった」(約8年委員を務めた 森井克冶前教育委員)

 音声だけという条件で取材に応じた前の教育委員長は…

 「前の教育長と、私もいい年やし、あなたが辞めるときは一緒に辞めようかなという約束がずっと前からあった。決して新しい体制にたてつくとか、否定的な考えで辞めるという気持ちは一切ない」(約13年委員を務めた 徂徠令照前教育委員長)

 親しい関係の教育長が辞職したため自身も一緒に辞職した、と話しますが、本来教育委員会は教育の中立性を確保するため、市長から独立した組織。市長交代と同時に委員全員が辞職するという事態は異例で、阪南市では教育委員会議が2か月にわたって開けない状態が続いているといいます。

 「教育長や教育委員がそろっていることが望ましいので、速やかに選任すべき」(文部科学省の担当者)

 では、新しい委員はどうやって選ばれるのか。現在、市長が自ら人選を行っていて、3月の議会で同意を得られれば、ようやく新しい教育委員会が立ち上がるといいます。

 「新しい体制で教育行政を進めてほしい、そういった皆さんの意見があったんだと思った」(阪南市 水野謙二市長)
 Q.人選は進んでいる?
 「私の中では一定固まっています」

 「こども館」に替わる計画を誰が作っていくのか。市長は「しっかり取り組んでいるので、市民の皆さんには安心していただきたい」としています。

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