京都府立医大学長、府会参考人招致欠席へ 「体調不良」理由に

京都府立医大学長、府会参考人招致欠席へ 「体調不良」理由に
京都新聞 2017/3/1(水) 21:30配信

 京都府立医科大付属病院(京都市上京区)などが暴力団組長の収監見送りを巡り、検察庁に虚偽の病状を記した文書を提出したとされる事件で、吉川敏一学長が2日の府議会予算特別委員会を欠席することが1日、府などへの取材で分かった。府立医大の学長は予算特別委に参考人として出席するのが慣例で、欠席は異例。「体調不良」を理由にしているが、府議からは説明責任を求める声が上がっている。
 府議会事務局などによると、1日午前に大学側から議長宛てに吉川学長の欠席届が送付された。理由は「体調不良のため」と書かれていた。副学長で、府立医大付属北部医療センター(与謝野町)の病院長を務める中川正法氏が代理出席し、今回の問題について、冒頭に謝罪した上で、府議の質問に答える形で説明する。
 吉川学長の欠席について、府議からは「体調不良が理由なら仕方がない」との声がある一方、「記者会見はできたのに、なぜ議会には出席できないのか」「説明責任を果たすべき」など、公立大学のトップとしての姿勢を疑問視する声も上がっている。
 学長は毎年、新年度予算審議の参考人として予算特別委の小委員会に出席しており、府職員と同様に質疑の対象となる。吉川学長以外に参考人として呼ばれた府公立大学法人の中井敏宏事務総長らは出席する見通し。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする