髪つかみ殴る蹴る…強豪の埼玉栄高・女子バスケ部で体罰 監督が退職

髪つかみ殴る蹴る…強豪の埼玉栄高・女子バスケ部で体罰 監督が退職
埼玉新聞 2017/6/30(金) 21:01配信

 埼玉県さいたま市西区の私立埼玉栄高校女子バスケットボール部の監督の男性教諭(50)が、部員に体罰を加えていたことが30日、同校と県学事課への取材で分かった。教諭は同日付で同校を依願退職した。

 同校によると教諭はことし1月と4、5月、同校体育館での練習中に部員の髪をつかんだり、頭を殴ったり、尻を蹴るなどの体罰を、計3人の部員に1度ずつ加えたという。体罰を受けた部員にけがはなかった。

 6月上旬にさいたま市教育委員会の相談窓口に匿名の通報があり同9日、県学事課が同校に事実確認を指示。同校が本人に聞き取り調査を行ったところ、13日までに体罰の事実を認めたという。同校は教諭を部の指導から外し同月15日、部の保護者説明会で謝罪した。

 同部はこれまでに全国高校総体に7回出場。6月25日までに行われた県予選でも2年連続6度目の優勝を飾り、8回目の出場を決めていた。

 同校の奥章教頭(55)は「教育の場であってはならないこと。普段から教員に体罰がないよう指導していたにもかかわらず、このような事態となって大変残念で、生徒、保護者に申し訳ない。今後、再発防止策を重ねて行い、全教員を対象にした研修を実施する」と話している。

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