教員のセクハラ66件 体罰6件、いずれも増加 千葉市教委調査
千葉日報オンライン 2017/7/25(火) 6:52配信
千葉市教育委員会は、市内の学校で行った昨年度のセクハラと体罰に関する調査結果を発表した。教員からのセクハラ被害を訴えた児童生徒は66人(前年比14人増)、体罰は6件(1件増)で、いずれも小中学生だった。市教委は研修会などでの指導を通じ、教職員の意識の改善を図る。
市教委教育職員課によると、調査は市立小・中・高・特別支援学校の全172校、児童生徒計約7万5千人が対象。無記名でも可として2〜3月に回答を求め、回収率は87・9%だった。
セクハラ調査では、いずれも男女を含む小学生24人(5人増)、中学生42人(11人増)が「性的な話をされた」「容姿を話題にされた」などと回答。「必要ないのに体に触られ不快だった」が計33人と最も多く、前年度からの増加率も高かった。
同課は「セクハラとスキンシップの違いに対する感覚が世代間でずれているのも感じる」と指摘し、「児童生徒の感覚に合わせて教職員の意識啓発を図っていきたい」と話した。
体罰は小学校4件、中学校2件だった。30〜50代のいずれも男性教諭が、頭を平手でたたく、胸ぐらをつかんで声を荒らげるなどした。各学校長らが厳重注意したという。体罰には当たらないとした行き過ぎた指導は69件(9件減)、言葉の暴力は145件(52件減)だった。
教職員4854人を対象にしたセクハラ調査も同時に行われ、32人(3人減)が同僚や児童、保護者から「容姿や年齢を話題にされ不快だった」「性的な話をされた」などのセクハラを受けたと回答した。