<職員採用汚職>前山梨市長、起訴内容認める 初公判

<職員採用汚職>前山梨市長、起訴内容認める 初公判
毎日新聞 2017/10/20(金) 20:47配信

 山梨市の職員採用を巡る汚職事件で、受託収賄などの罪に問われた前市長、望月清賢(せいき)被告(70)は20日、東京地裁(島田一裁判長)の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 起訴状によると、望月被告は、山梨県甲州市立中学校の元校長、萩原英男被告(57)=贈賄罪で起訴=から昨年度の山梨市職員採用試験で息子が採用されるようにしてほしいと依頼された。便宜を図った見返りに、今年2月、同市内の自宅で謝礼として現金80万円を受け取るなどしたとされる。

 検察側は冒頭陳述などで、昨年度の市職員の採用者は4人程度を予定していたところ、受験した萩原被告の息子が2次試験の評価で合格圏外だったため、望月被告が補欠合格者3人を加えることを決め、息子が採用されるようにしたと指摘。萩原被告から受け取った現金のうち30万円を元妻の治美被告(61)=詐欺罪で公判中=に渡し、残りの一部は個人的な支払いに充てたとした。

 萩原被告と元山梨市収入役、滝沢博道被告(73)=贈賄罪で起訴=の初公判は来月6日に開かれる。【石山絵歩】

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