熊本大で研究費不正使用 名誉教授、私的旅行も

熊本大で研究費不正使用 名誉教授、私的旅行も
産経新聞 2017.11.6 19:23更新

 熊本大(熊本市)は6日、歴史学が専門の男性名誉教授(69)が、文学部教授時代から公的研究費約41万円を私的旅行などに不正使用していたと発表した。停職2カ月相当と結論付けたが、平成26年3月に定年退職しているため懲戒処分は見送り、名誉教授の称号を取り消す方針としている。

 大学によると、27年度を除く24〜28年度に、休館中の図書館を訪問先としたり、実際は日帰りだったのに宿泊したなどとしたりする虚偽の研究目的の出張報告書を作成し、差額を受け取った。

 大学は、別の出張や、私的なお盆の帰省などに差額を使用したと判断。名誉教授は大学の調査に、報告書の書き換えが「面倒だった」と不正使用を認め、全額返済の意向を示しているという。大学は、悪質性は高くないとして刑事告発しない方針。

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