中国の幼稚園で謎の注射や薬使用 運営企業は謝罪
BBCニュース 2017年11月24日
中国・北京の幼稚園で、幼児たちが注射されたり薬を投薬されたりしていたことが明らかになり、同国内で怒りの声が上がっている。
幼稚園に対しては現在、当局の捜査が入っている。幼稚園を運営していたのは早期教育で知られる紅黄藍教育集団。
紅黄藍は、「酷い騒ぎ」を起こしたことを「深く謝罪する」と述べた。
北京の当局は市内のすべての幼稚園でセキュリティー・チェックを実施している。
中国では今月、上海の保育園で乳幼児が虐待されている様子を撮影した動画が拡散され、衝撃が広がっていた。
北京の富裕層が多く住む朝陽区にある紅黄藍の幼稚園で、少なくとも8人の園児が謎の薬物を注射されたとみられている。親たちは地元メディアに対し、ここ数日で子供の体に針が刺された跡に気が付いたと話し、写真をインターネット上で共有した。さらに、子供たちが昼寝の時間の前に錠剤やシロップを服用させられたと語った。
地元メディアは、一部の親は子供たちが裸にさせられたとして、性的虐待の疑いがあると訴えている。
23日に何人かの保護者が幼稚園の前に集まり、抗議デモを行った。参加者の何人かは地元メディアの財新に対し、教師たちが子供たちをしつけるために針を使った疑いがあると語った。
財新のウェブサイトに掲載された記事で、親の一人は「言うことを聞かない園児は裸で立たされるか、暗い部屋に閉じ込められた」と話した。
幼稚園の防犯カメラ映像が警察によって押収されたほか、教師3人が停職処分となっている。
北京市教育委員会は、市内の幼稚園で「包括的なセキュリティー・チェック」が行われていると述べた。
紅黄藍教育集団は今年9月に米ニューヨーク証券取引所に上場した。
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園児虐待事件、軍の問題にまで発展―中国
レコードチャイナ 2017年11月25日 22時00分
2017年11月24日、多維新聞は記事「北京園児虐待事件の波紋広がる、人民解放軍関与とのうわさに世論沸騰」を掲載した。
北京市の高級私立幼稚園「紅黄藍」で、教師が子どもたちを針で刺す、昼寝の時間に睡眠薬のような錠剤を飲ませるなどの虐待を行っていたことが明らかになり、世論を騒がせている。幼稚園側は24日に声明を発表、問題があった教師を担当から外し警察の捜査に協力する方針を示した。
問題はさらに飛び火。同園の副総裁が以前に瀋陽軍区司令部幼稚園園長を務めていたこと、共同創業者の一人が元人民解放軍所属だったことなどから軍との関連が取り沙汰されている。一部では軍の幼稚園では幹部による幼児への性的暴行があったとのうわさまで飛び交っている。
消息筋によると、中国人民解放軍はこの問題を把握しており、デマだとして書き込みを行った人物の処罰を求める姿勢だ。すでに警察の捜査に協力しているという。(翻訳・編集/増田聡太郎)