都教委、小学教諭ら処分 テスト返さず細断/生徒に「死ね」/盗撮

都教委、小学教諭ら処分 テスト返さず細断/生徒に「死ね」/盗撮
産経新聞 2017/12/28(木) 7:55配信

 保護者が費用を負担した副教材テスト1953枚を未実施などの理由から返却せず、うち1447枚を細断したとして、都教育委員会は27日、区立小学校の男性教諭(28)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。都教委によると、教諭は「(テスト実施の)計画を立て、進めていくことができなかった」などと説明しているという。

 都教委によると、教諭は平成26年から28年3月までの間、保護者が1枚当たり数十〜千円程度負担している副教材テスト1953枚を返却しなかった。うち1378枚はテスト自体を実施しておらず、443枚は採点していなかった。

 こうした状況を当時の校長(59)が把握し、28年4月に採点などを行うよう指導したが、教諭は同年6月、職員室で1447枚を細断したとされる。

 都教委は当時の校長がこの状況を区教委や後任に伝えずに隠蔽(いんぺい)したとして、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。都教委に対し、「事態が公になることを恐れ、隠蔽した」と説明しているという。今年4月、区教委に匿名の情報提供があり、発覚した。

 一方、都教委はこの日、生徒に「おまえが死ね」などと言って体罰をしたとして、多摩地域にある公立中学校の男性教諭(28)を戒告処分とした。教諭は5月、2年生の理科の授業の実験中、使う必要のないマッチに火を付けた男子生徒に「おまえみたいなごみがいると死人が出るんだよ、おまえが死ね」と言い、ノートで生徒の左頬をたたいた。

 また、都教委は、28年10月ごろから今年8月までに都内の商業施設や雑貨店で複数の女性のスカート内を撮影したなどとして、板橋区立中台中の男性主任教諭(34)を懲戒免職処分とした。都迷惑防止条例違反容疑で警視庁に逮捕され、罰金30万円の略式命令を受けている。

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