「スイッチが入ってしまった」教諭が顔蹴り児童骨折 一時意識失い入院 北九州の小学校
西日本新聞 2018/1/27(土) 10:16配信
北九州市若松区の市立小学校で23日に20代の男性教諭が6年生男児の顔面を蹴り、けがを負わせていたことが26日、明らかになった。児童は一時意識を失って救急搬送され、現在も入院中という。福岡県警も捜査している。
市教育委員会や学校によると、教諭は23日午前10時45分ごろ、2時間目終了後の休み時間に体調不良を訴えて保健室で検温していた男児を確認。男児に熱はなく、当時、保健室にはベッドで休んでいる他の児童がいたため、教諭は「3時間目が始まったので教室に戻るように」と促した。男児は指示に従わず、教諭は腹を立てて顔を蹴ったという。男児は病院に搬送され、そのまま入院した。鼻の下を骨折しているという。
教諭は児童とは別クラスの担任。学校の聞き取りに「インフルエンザが流行しており、熱のない児童は教室に戻した方がいいと考えた」と説明。「スイッチが入ってしまった。大変申し訳ない」と釈明したという。
学校は26日夜、教諭の担当クラスの保護者向けに説明会を開いた。質疑では、教諭がこれまで体罰を加えた事例があるかを問われ、「把握していない」と答えたという。
校長は西日本新聞の取材に「二度とこのようなことを起こさないようにしたい」と話した。
男児の母親は西日本新聞の取材に応じ「教諭の行為は体罰ではなく暴力。子どもは大変なショックを受けている」と怒り、「子どもは友達に会いたがっている。早く学校に通えるようにしてほしい」と話した。
=2018/01/27付 西日本新聞朝刊=