高校運動部顧問の体罰に対する訴訟 和解へ(鹿児島)

高校運動部顧問の体罰に対する訴訟 和解へ
MBC南日本放送 2018/2/6(火) 19:20配信

北薩地区の県立高校に通っていた男性が、部活の顧問から体罰を受け転校を余儀なくされたとして、鹿児島県を相手に損害賠償を求めた裁判は、近く和解が成立する見通しとなりました。

訴えを起こしていたのは、北薩地区の高校に通っていた現在19歳の男性と両親です。
訴えによりますと、男性は2014年にスポーツ推薦で入学した北薩地区の県立高校で、バレーボール部顧問の男性教諭から、顔を叩かれたり蹴られるなどの体罰を受け、転校を余儀なくされたとしています。
そして、「防止策をとらなかった学校側に安全配慮義務違反がある」として学校を管理する県に160万円の損害賠償を求めていました。

男性と代理人の弁護士らは6日、県庁で会見し、先月、裁判所から和解案が示されたことを明らかにしました。
弁護人によりますと、和解案の内容は、被告の県側が謝罪すること、指導のあり方などについて定期的に研修会を実施すること、和解金として60万円を支払うことなどが盛り込まれているということです。

男性側はこの和解案を受け入れる方針で、被告の県側も受け入れる方向で調整しているということです。
このため、裁判は近く和解が成立する見通しとなりました。

(男性)「僕のように逃げ場がなく、追い詰められた環境にいる後輩はまだいると思います。二度と僕と同じような思いをしないよう願うだけです」

原告の男性側は、体罰などの再発防止策をとってほしいと訴えました。

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