「いじめで精神疾患に」 小学校と元担任教諭らに損賠求め提訴 神戸

「いじめで精神疾患に」 小学校と元担任教諭らに損賠求め提訴 神戸
毎日新聞 2019/2/7(木) 11:40配信

 いじめで精神疾患となり転校を強いられたのは学校が適切な対応を怠ったためとして、神戸市の小学校高学年の男児と両親が、私立甲南小(同市東灘区)と元担任教諭らを相手取り、損害賠償など計880万円を求めて神戸地裁に提訴した。第1回口頭弁論が7日あり、学校側は、「対応は適切だった」と争う姿勢を示した。

 訴状によると、男児は低学年だった2015年ごろから、日常的に同級生らに頬をたたかれたり、「菌」と悪口を言われたりした。中学年になると、学校側は男児と同級生を別のクラスにしたものの、男児は休みがちになって自殺未遂も起こし、記憶が途切れる「解離性障害」や「抑うつ状態」と診断された。転校し、今も不登校が続いているとしている。

 男児側は、同級生だった児童2人とそれぞれの両親に計880万円を求める別の訴訟も神戸地裁に起こした。

 男児の父親は6日に記者会見し「学校はいじめを把握しながら、見て見ぬふりをした」と批判。甲南小は「弁護士に対応を任せており、回答できない」としている。【望月靖祥】

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