いじめ認知件数増 対策の重点報告/岩手・盛岡市
IBC岩手放送 2019/5/24(金) 19:08配信
いじめの防止策を関係機関が話し合う岩手県の協議会が、今年度の初会合を開きました。県内のいじめ認知件数が大幅に増えたことなどや、県教育委員会のいじめ対策の重点が報告されました。
県いじめ問題対策連絡協議会は、2015年に矢巾町の中学生がいじめを苦に自殺した問題を受けて県が設置しているもので、県教育委員会や大学の教授、弁護士、保護者など21人の委員で構成されています。24日に開かれた今年度の初会合では、県教委が県内で認知されたいじめの件数や状況を報告しました。
2017年度に県内で認知された公立小学校から高校までのいじめの認知件数は、あわせて6653件でした。これは前の年度より903件多く、過去最多となりました。この数字について県教委は、「いじめの定義が広範囲になってきたためで、認知件数の増加は肯定的にとらえている」と述べました。
また、今年度のいじめ問題対策は各学校のいじめ対策組織を中心に行うとする重点が報告されました。県教委はいじめの防止につながる児童生徒の居場所づくりや、いじめへの対処、教職員の研修を実施するよう各学校に働きかけるとしています。