山梨学院大学で異常事態…「非常勤講師切り捨て」とモラルの崩壊

山梨学院大学で異常事態…「非常勤講師切り捨て」とモラルの崩壊
「もう研究者はいらない」?
現代ビジネス 2019.08.18

労働基準監督署は、就業規則に盛り込まれた、非常勤講師にとって不利益な変更内容の取り扱いを検討するとともに、法律に沿った手続きをやり直すことを求めた。労基署がこれだけ明確に指導し、是正を勧告するケースは、全国的にも珍しい。それほど悪質だったといえる。
にもかかわらず、山梨学院の就業規則の内容は、半年以上が経った現在も変わっていないのだ。
山梨学院の2016年の事業報告書を見ると、改正労働契約法によって非常勤講師を無期雇用に転換しなければならないことに対して、否定的な見解が明記されている。
�猗鷯鏘仗Π�への対応について、当初の「雇い止め」から「無期転換」への方針転換を軸に検討を進める動きもあったが、結果的には「雇い止め」を実施することで最終的な経営判断が下された。今後は、「雇い止め」をめぐる具体的な対応と適正な実務を検討していく��
これは改正労働契約法を無視することを堂々と宣言したものだ。全国の大学などで無期転換を嫌がって非常勤の教職員を雇い止めするケースが問題になったが、公式な文書で脱法行為をおこなう意思を明確にしているのは珍しい。
1枚目の冒頭には、�猖楹悗蓮△△�まで教育に特化する�甅犢眦戮文Φ羌ヾ悗箸靴読床舛気譴訛膤悗鰐椹悗気覆き瓩鳩任欧討い襦�
その上で、2枚目には�猖楹悗�求める大学教員像�瓩�示され、一番下には�狃祥茲瞭�本の大学に見られる典型的な「研究者教員」を望む人は、今後、本学とのマッチングはない�瓩般正�されている。
言うまでもなく、大学の両輪は「研究」と「教育」であるはずだ。しかし「研究者は今後雇用しない」と受け止められる文言が、ここには堂々と書かれているのだ。

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