アンチエイジング?無届けで『脂肪幹細胞』を培養して点滴…大阪医科大が講師を解雇
MBSニュース 2019/10/25(金) 11:45配信
大阪医科大学の講師だった男性医師が、国に届け出をせずに再生医療を行ったとして、大阪府警が強制捜査に乗り出しました。この再生医療はアンチエイジングが目的だったということです。
捜査関係者によりますと、大阪医科大学の講師だった50代の男性医師は今年の春、安全性を確認するための国への必要な届け出などをせず、大学内の研究施設で学外の女性らから「脂肪幹細胞」を採取して培養し、この女性に点滴で投与した疑いが持たれています。大阪府警は今年9月、再生医療安全性確保法違反の疑いで大阪医科大学や男性の自宅など関係先を家宅捜索しました。
骨や筋肉などに変化する脂肪幹細胞は病気や美容医療などに使われる一方、点滴での投与で死亡するリスクも指摘されています。
大学は、問題発覚後にこの講師を解雇しましたが、再生医療はアンチエイジング目的だったと話しています。