基金約260万円を横領 八代高の前主任事務長を懲戒免職

基金約260万円を横領 八代高の前主任事務長を懲戒免職
熊本日日新聞 2019/11/6(水) 21:07配信

 熊本県教委は6日、2017年度から18年度にかけて、八代高の当時の男性主任事務長(57)が、同高の基金から計約262万円を横領していたとして懲戒免職にした、と発表した。当時の校長だった2人(いずれも59)も監督責任を問い、戒告とした。処分はいずれも同日付。

 県教委によると、基金は17年5月、生徒が海外研修する際の引率教員の旅費などに充てるため設立。同高同窓会とPTAが寄付し、約500万円あったという。事務長は同年8月から、鹿本商工高に異動する直前の今年3月まで1回5万〜35万円程度、計21回引き出していた。借金返済や釣り道具購入などに充てたという。

 後任の事務長が4月、基金の通帳がないことに気づき、返却を求めたが応じなかったため、高校側が追及したところ、横領を認めた。事務長は「立場を省みず愚かな行為をしてしまった」と謝罪しているという。横領分は完済され、県教委は刑事告訴しない方針。

 基金の口座は通常、校長が管理する私印で開設するが、事務長は公印で開設し、通帳、公印とも1人で管理。このため、監査や校長らによる点検も行われていなかった。

 古閑陽一教育長は「公金の適切な取り扱いを指導する事務長自らが横領し、教職員の信用を著しく傷つけた。深くおわび申し上げる」とコメントを出した。県教委は7日、全ての県立学校長と事務長を集め、金銭管理徹底などを指導する。

 県教委の19年度の懲戒処分は7件10人(うち免職4人)となった。(平井智子)

(2019年11月7日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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