指導で体触ったことを指摘され“逆ギレ”の教師 16人の児童の体触る 兵庫・姫路市
ABCテレビ 2020/1/15(水) 19:07配信
女子児童の体に触ったことを男子児童に指摘されて腹を立て、体罰を加えた兵庫県姫路市の小学校教師が、あわせて16人の児童の体を触っていたことがわかりました。
姫路市の公立小学校の50代の男性教師は、去年11月、新人教師の指導で別の小学校の3年生の授業に立ち合った際、女子児童の姿勢を正そうと体に触りましたが、別の男子児童に「嫌がってる」などと言われて腹を立て、男子児童に体罰を加えて全治2週間のけがをさせました。その後、学校がこのクラスの児童25人全員にアンケート調査をしたところ、16人が「男性教師から肩や背中などを触られた」と答え、うち10人が「嫌だと感じた」と答えていたことがわかりました。教育委員会は、今後、聞き取り調査などを行い、処分を検討するとしています。
姫路市内の公立小学校で暴行があったのは、先月29日のことでした。暴行があったのは、2時間目・道徳の時間。姿勢が悪い女子児童がいたため、この教師は、姿勢を直すよう注意をします。その時、女子児童の後ろに座っていた男子児童から、こんな声があがったそうです。「『先生、楽しんでるやろ、キモい言うとうで』と言われ、感情的になってしまいました。廊下に出て話をしようと強い口調で言いましたが『嫌や』と言い返されたので、彼の右腕を強くつかんで、引っ張って」。この後、廊下で行われた暴行。発覚当初、姫路市の教育委員会は、教師が男子児童の顔を両手で挟み、自分の方を向かせようとしたため、けがをさせたとしていました。しかし・・・。男子児童の母親は「換気のために小窓が数センチ開いていたみたいで、それで親御さんが電話をくれた『ウチの子(暴行を)見てたよ』って」と話しています。男子児童の母親は、暴行の様子を見ていた別の児童の保護者から全く異なる暴行の状況を聞いていました。母親は「ぐいっと押し込むような形でビンタされたので、その勢いで自分(男児)が後ろの窓ガラスに後頭部を打ったと、その後、すぐに先生が子どもの両頬をぐっと握りしめて、ほっぺをつねるみたいな形になって、体を左右に振り回された。ぱっと手を離されたので(ロッカーに)左肩をぶつけた」とも話しました。学校側は、暴行の4日後、全治2週間のけがを負い、精神的なショックで登校できなくなっている男子児童の保護者に謝罪をしました。男子児童の母親は13日、警察に被害届を提出しました。