和水の中3自殺:「いじめ、断じて許せぬ」第三者委を請願 父親が心情、吐露 /熊本
毎日新聞 2013年3月13日(水)16時35分配信
「早いうちからいじめがなかったと結論づけたが何が根拠なのか」。和水町立中学校3年の男子生徒(当時14歳)が自殺した問題で12日、男子生徒の父親が町長らへ第三者委員会設置の請願書を提出した後、記者会見。学校や町教委に対し癒やされることのない気持ちを訴えた。
弁護士と会見に臨んだ父親は「いじめは断じて許せない。私自身中学時代に経験があり、いまでもきつい嫌な思い出として残っている。痛いほど息子の気持ちが分かる」と心境を語った。病気療養中という妻の手紙も紹介。「身を引き裂かれんばかりの痛恨の極みで眠れない日々が続いている」「良き対処の仕方次第では救えた命だったのではないでしょうか」などの訴えがつづられている。
寡黙で優しかった男子生徒は勉強が好きで将来の夢は科学者。死亡する直前も机に向かっていた。しかし、父親によると、筆箱を切り刻まれたり、自宅の生徒の部屋のホワイトボードに女性の名前が隅から隅まで書かれるなどしていたという。町教育長は「悪ふざけなどがあった」と説明しているが、父親は「からかいとか意地悪とか表現の問題ではない」と指摘した。
井上忠勝町教育長はこの日、取材に対し「誠意を持って対応してきたが十分伝わらなかった」と述べた。第三者委員会については「教育委員会に(設置について)意見を求められた時は、生徒の心の動揺(への配慮)を大切にしてほしいと述べたい」と話した。【志村一也】
3月13日朝刊