消防格納庫から発電機を盗んだとして窃盗などの罪に問われた福岡県宗像市、派遣社員の男(29)は31日、佐賀地裁(松村一成裁判官)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。被告は上峰町の消火栓格納箱から金属製の器具を盗んだとして、12日に窃盗の疑いで佐賀南署に逮捕されている。検察側は今後、追起訴を予定していることを公判で明らかにした。 検察側は冒頭陳述で、昨年ごろから工事現場の鉄の重しを盗んでいて、昨年8月ごろ、より高値で売却できる金属を知り、それを盗んで売却することを繰り返していたと指摘した。同12月ごろ、買い取り業者から「警察が動いているから買い取れない」と言われ、今度は発電機を金にしようと土地勘のある実家近くで犯行に及んだと説明した。 起訴状によると、1月25日ごろ、佐賀市の消防格納庫に無施錠のシャッターから侵入し、発電機1台(時価約2万円相当)を盗んだとしている。 消火栓格納箱から金属製器具が盗まれる被害が昨年12月以降、県東部を中心に相次いで確認されている。