「二日酔い」運転の摘発急増 秋田県警まとめ 昨年は最大3倍増
産経新聞 2020/1/27(月) 16:21配信
昨年1年間の飲酒運転摘発で、通勤時間帯が最大3倍と急増したことが秋田県警本部のまとめでわかった。「一晩寝たから平気だ」と二日酔いでも運転してしまう人が少なくないが、摘発されれば高額な罰金や免許の停止・取り消しと停職や免職、事故を起こせば命にもかかわり、代償は計り知れない。
交通指導課によると、昨年1年間の飲酒運転摘発総数は332件で、前年比35件、前々年比で80件増。
警察庁の方針を受けて県警も飲酒運転取り締まりを強化したことが増加の背景にあるが、同課は「これはあくまで氷山の一角に過ぎない」と強調する。
同課によると、最近は繁華街近くの駐車場に止めた車で仮眠したり、帰宅して就寝しても二日酔い状態で運転したりして摘発される人が増えている。
時間帯別摘発件数をみると20〜22時23件、22〜24時29件、0〜2時56件、2〜4時38件、4〜6時28件、6〜8時46件、8〜10時26件、10〜12時17件、12〜14時13件、14〜16時18件、16〜18時23件、18〜20時15件。
終日に及んでいるが、一般的な飲酒後時間帯20〜2時が108件と3分の1を占め、平成30年は297件中93件、29年も252件中103件と多い。
一方、一般的な通勤時間帯の6〜8時は昨年が46件、30年35件、29年16件と、2年で3倍になっている。8〜10時も昨年26件、30年32件、29年14件で、急増したことがわかる。
「飲みすぎたり遅くまで飲んだりすれば二日酔いになる。一晩寝ても、体内に基準以上のアルコールが残って運転すれば飲酒運転になる」と同課。
アルコール依存問題などに取り組むNPO法人アスクによると、日本酒1合のアルコールが分解されるには個人差があるが、大まかに男性で4時間、女性は5時間かかるとされる。
飲酒運転で摘発されれば、仕事にもかかわる。県教委は昨年6月、50代男性教諭を懲戒停職1年にした。男性は夕方からウイスキーをボトル半分ほど飲み、10時間以上睡眠を取ったが、翌朝出勤時に摘発された。停職処分でざっと700万円の年収も失った。
12月には県警の20代男性署員が摘発され依願退職。署の宴会で午後11時まで飲み、翌朝8時半に車で出勤後、上司が酒臭いのに気付き呼気検査して判明した。
同課は「二日酔い運転で対向車線にはみ出して正面衝突、複数死亡した事故も過去にあった。家庭用アルコール検知器も精度に限りがある。少しでも酒が残っていると思ったら運転は避け、公共交通機関などで出勤を」と話している。(八並朋昌)