論文撤回の昭和大病院教授、日本麻酔科学会の常務理事を辞任 連名で執筆の講師は退職
毎日新聞 2020/7/10(金) 18:06配信
昭和大病院(東京都品川区)の教授と講師が連名で執筆した論文6本が撤回された問題で、日本麻酔科学会は、教授が学会常務理事を辞任したことを明らかにした。2人は連名の論文を100本以上作成しており、学会は調査委員会を設置して調査している。
学会によると、教授は2019年5月に常務理事に就任した。本来の任期は21年6月までだったが、20年6月25日に辞任した。本人から「一身上の都合により辞任したい」と申し出があり、受理したという。
教授と講師が論文を投稿した学術誌の編集者からデータ不正の指摘があり、学会は3月に調査委員会を設置した。16〜19年に日米の学術誌に掲載された6本が、「不正があった」などとして、既に撤回されている。さらに、別の米国の学術誌も論文1本の撤回作業に入っている。この学術誌は、2人の論文を15〜20年に約100本掲載。学会関係者によると、特定の研究者の論文がこれだけの数、一つの学術誌に掲載されることは「一般的ではない」という。
昭和大によると、講師は同大を既に退職。調査委を設置して調査している。【小川祐希】