宗教への「神聖視」と「閉鎖性」に伴うセカンドレイプのリスク<映画『グレース・オブ・ゴッド』は対岸の火事ではない 第3回>

宗教への「神聖視」と「閉鎖性」に伴うセカンドレイプのリスク<映画『グレース・オブ・ゴッド』は対岸の火事ではない 第3回>
ハーバー・ビジネス・オンライン 藤倉善郎 2020.08.05

不起訴・無罪率が高いキリスト者による性犯罪

 日本でキリスト者が容疑者になった性犯罪報道で目を引く点がもう1つある。不起訴・無罪の続報が出る割合の高さだ。この点もキリスト者の性犯罪報道自体が少なく、また他の宗教についても不起訴や無罪判決が全て報じられている保証はないため、割合を語ることに難がないわけではないが、キリスト教だけが抜きん出ている。  密室性で言えばキリスト教に引けを取らない「祈祷・占い」関連のインドア事件ですら、不起訴・無罪はゼロだ。「神道」もゼロ。  仏教者が容疑者となったインドア事件では不起訴が1件ある。これは前出の東大寺の事件(2018年)で、容疑者が寺の役職を辞し僧籍を返上して、被害者との間で示談が成立した。刑事罰以外のペナルティによって解決したものであり、僧侶が無実として扱われたものではない。  つまり実質的に、インドア事件で宗教者が「無実」や「お咎めなし」として報じられているのはキリスト者だけということになる。それがインドア事件6件中4件にのぼる。

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