家庭科の教員免許ないまま授業…単位確認の指示にも従わず
読売新聞オンライン 2021/1/19(火) 7:18配信
大阪府和泉市教育委員会は18日、市立中学の30歳代の女性教諭が家庭科の教員免許を持たずに授業をしていたと発表した。教諭は大学の通信教育を履修し、免許を交付申請した際、取得に必要な単位が足りなかったが、確認を怠ったという。市教委は処分を検討している。
発表では、教諭は国語教諭で、家庭科の免許を取得するため、通信教育を履修。昨年3月、府教育庁に交付を申請し、市教委には「取得できた」と報告した。
しかし、府教育庁が単位不足に気づき、教諭に対し、大学に確認を指示。教諭は「そろっている」と思い込み、問い合わせなかった。市教委にも中学にも伝えず、昨年4〜12月、3年生約250人に家庭科を教えた。昨年12月、市教委の定期調査で、無免許が発覚した。
中学は今月、保護者会を開いて謝罪。学校教育法の規定に基づき、校長が授業内容を確認し、「有効」と判断したため、3年生の履修は認められた。市教委は「高校入試を控えた生徒や保護者に不安を与え、大変申し訳ない」としている。