「あわよくば性行為もできると思った」東京・中野区の公立中学校教師(43)が女子中学生を誘拐の疑い カカオトークで相手を物色、何度もホテルを替えた卑劣な手口

「あわよくば性行為もできると思った」東京・中野区の公立中学校教師(43)が女子中学生を誘拐の疑い カカオトークで相手を物色、何度もホテルを替えた卑劣な手口
文春オンライン 2021/2/8(月) 6:12配信

 SNSを悪用して見ず知らずの少女をホテルに連れ込んだ男は、中学校の教師だった――。

 警視庁は2月2日、東京都中野区立南中野中学校で教鞭を執る船山恭宏容疑者(43)を未成年者誘拐の疑いで逮捕した。「あわよくば性行為もできると思った」と動機を語っているという。

知り合ったきっかけは、無料通信アプリ「カカオトーク」
「買い物に出かけた娘が帰って来ない」

 2020年7月、都内に住む女子中学生Aさんの保護者から警視庁に行方不明届が出された。警察が防犯カメラの映像からAさんの足取りを追うと、たどり着いたのは葛飾区内のホテルだった。捜査員が室内に入ると、Aさんが1人でいたため、そのまま保護した。警察がさらにホテル周辺の防犯カメラも確認すると、自家用車でホテルを訪れていた船山容疑者が浮上した。

 2人が知り合ったきっかけは、無料通信アプリ「カカオトーク」だ。船山容疑者は、「家出したい」というAさんの投稿に目を付け、「泊まる所のお金を出してあげるよ」と返信して、ホテルに誘い出していたのだ。

翌日も女子中学生と落ち合い、別のホテルに連れ込んだ
「船山容疑者はその日の夜、Aさんを1人残して自分はいったん退室した。Aさんが翌日の正午にチェックアウトすると、船山容疑者は再びAさんに連絡して午後2時ごろに落ち合い、別のホテルに連れ込んだ。午後6時ごろ、また自分1人だけ退室。午後8時ごろに捜査員がホテルを訪れてAさんを保護した、というのが事件の流れだ」(捜査関係者)

 逮捕された船山容疑者はAさんが未成年だと知っていたことを認め、「保護者の了承は得ていませんが、女の子をホテルに連れて行きました」と供述。証拠を隠滅する目的なのか、Aさんにはカカオトークのやり取りを消去するよう命じていたという。警視庁は性的な被害も受けた可能性があるとみて、慎重に調べを進めている。

 船山容疑者の逮捕を受け、中野区教育委員会は2月3日にホームページで経緯を説明。船山容疑者は前日の2日午前7時すぎに自宅から出勤したところで警視庁に同行を求められたという。

逮捕時は3年生の副担任。理科を教え、バレー部の顧問もしていた
「本区及び本区の学校教育に対する信頼を著しく失墜させるだけでなく、当該校(=船山容疑者の勤務先)の子どもたち、保護者、地域の皆様を深く傷つけてしまったことは、真に遺憾であり、心よりお詫び申し上げます。(中略)今後改めて綱紀粛正に努め、より実効性のある指導を徹底することにより、再発防止と信頼回復に取り組んでまいります」

 とする入野貴美子教育長のコメントも発表した。

 船山容疑者は2015年、東京都心から約160キロ南に離れた新島村の中学校から南中野中学校に異動してきた。学校では理科を教え、逮捕時は3年生の副担任を務めていた。バレー部の顧問としての一面もあった。学校関係者は、

「生徒にフランクに接するし、学校の運営にも尽力していただけにビックリだ」

 と語る。そんな教師の裏の顔は、若い少女たちとの出会いを求めて日々SNSの投稿を漁る変質者だったのか。警視庁は他にも被害に遭った女性がいないか、押収した携帯電話を解析して確認を進めている。

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