【独自】近大医学部教授に司法解剖用医療器具の購入めぐり不正疑惑 大学から1000万円超詐取
ABCニュース 2021/3/12(金) 18:48配信
近畿大学医学部の教授が、医療器具などを立て替え払いで購入したと偽り、大学から1000万円以上をだまし取った疑いがあることがわかりました。
関係者によりますと、近畿大学医学部の60代の男性教授は、司法解剖で使う医療器具などを立て替え払いで購入したと偽り、偽造の請求書や領収書を大学に提出し、精算させていた疑いがあるということです。大学はこれまでに少なくとも1000万円以上をだまし取られたとみられ、11日から教授を出勤停止にし、本格的な調査に乗り出しました。一方、教授は不正を否定しているということです。また、大阪市内にある医療器具の販売業者が取材に応じ「元社員が領収書などを勝手に偽造していた」と証言しました。業者は教授の研究室と取り引きがあり、元社員はその過程で偽造を始め、2年前に退職したあとも偽造を続けて教授に渡していたとみられます。業者にはゴルフセットや料理本などを研究室のために仕入れた記録が残っていて、その際、元社員が領収書の品名を医療器具に書き換えていた疑いもあるということです。大学は「事実関係を調査中で、詳しいことは答えられない」としています。