天然記念物のヤドカリ998匹を所持容疑 台湾籍2人逮捕、一部否認

国の天然記念物オカヤドカリ998匹を無許可で所持したとして、沖縄県警はいずれも台湾籍の自称グラフィックデザイナー林柏亨(29)、自称会社員黄皓天(29)の両容疑者を文化財保護法違反の疑いで3月31日に逮捕し、1日発表した。「自分たちは拾っていない。発送は人に頼まれた」と容疑を一部否認しているという。 県警によると、2人は3月31日、宮古島市内で許可を受けずにオカヤドカリ998匹を所持し、本来の生息域から移動させて、天然記念物の現状を変更した疑いがある。宅配業者が預かった荷物のX線検査で発覚。県警がオカヤドカリが入った段ボール4箱を押収した。 オカヤドカリは、沖縄や小笠原諸島などに生息する。近年は海外でペットとして人気だという。 県警によると、県内では2023年にもオカヤドカリ682匹を無許可で所持したとして中国人2人が同法違反で逮捕されている。統計が残る04年以降、検挙は今回で5件目。(棚橋咲月)

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