「お前来たで『危ないで』マスクするわ」…家族PCR検査で教師が差別発言 再調査結果に生徒「呆れた」
東海テレビ 2021/4/12(月) 16:18配信
去年10月、三重県の県立高校に通っていた元・女子生徒が、男性教師から「お前が来たでマスクするわ」と差別的な発言をされたと訴えた問題で、再調査の結果が公表されました。
三重県の県立高校に通っていた元・女子生徒(当時18)は去年10月、家族がPCR検査を受けたことから、職員室で男性教師(40代)に「お前が来たで、危ないでマスクするわ」と差別的な発言をされたと訴えていました。
県教委は「危ないで」という言葉を省略して公表したため、元女子生徒側と意見が食い違い、県は弁護士に依頼して再調査していました。
再調査の報告書では「『危ないで』という発言があった事実は認められない」とした上で、「発言自体、生徒を深く傷つけていて、発言があったか否かは関係がない」と結論づけています。
元女子生徒は取材に対し「最後まで教育委員会は学校寄りだと思いました。本当に呆れています」と話しています。
三重県立高の40代教諭が、家族が新型コロナウイルスのPCR検査を受けた生徒に「おまえが来たからマスクするわ」と発言したとされる問題で、県教育委員会は5日、教諭の発言内容を再調査すると明らかにした。生徒が「危ないのでマスクする」と言われたなどと主張していることを踏まえたもので、文書訓告とした処分も再検討する。
県教委によると、教諭は「危ない」と言ったかどうかは覚えていないと説明。県教委は教諭と生徒側双方から再度聞き取るなどする。
教諭は昨年10月2日、職員室で3年の生徒に進路指導する際、生徒の家族がPCR検査を受けたことを知りながら発言したとされる。
三重県の高校教諭、新型コロナ禍で生徒に差別発言を。
三重県教育委員会によりますと、ことし10月、県立高校に勤務する40代の教諭が3年生の進路指導の際、生徒の家族がPCR検査を受けたことを知りながら、「お前が来たでマスクするわ」と発言したということです。
生徒は教諭に「家族は陰性だった」と伝えましたが、学校への不信感で1週間ほど登校できなくなったということです。
教諭は生徒に電話で「冗談で言った」と説明する一方、保護者には「はっきり覚えていない」と説明が矛盾していて、「配慮が足りず、傷つけたことは申し訳なく思う」と話しているということです。
教育委員会は18日付けで教諭を文書訓告とし、当初、「不適切だったが差別発言ではない」としていましたが、教育長は一転、「発言は差別となるもので、許されるものではない」とコメントしています。