鹿児島中央高の個人情報紛失:教育長ら3人処分 県教委、報告遅れを問題視 /鹿児島
毎日新聞 2011年12月11日(日)12時51分配信
鹿児島市の県立鹿児島中央高で在校生と卒業生計117人分の指導要録がなくなった問題で、県教育委員会は9日、原田耕蔵・県教育長を文書訓告、豊島真臣・県教委教職員課長と池田久幸・同高校長を懲戒戒告処分とした。また再発防止策をまとめ、同日付で各県立高校へ送った。
指導要録は生徒の取得単位や進学先など個人情報が書かれ、保存期間(5年または20年)が定められている、「極めて重要な公文書」(県教委)だ。
3月に紛失に気づいたのに、池田校長が豊島課長に相談したのは5月、豊島課長が原田教育長に相談したのが9月だった。今回の処分では(1)学校での管理不備(2)連絡・相談が遅かった(3)保護者説明会などの対応も9月と遅かった−−ことを重視した。指導要録はその後、59人分が霧島市などで見つかった。【山崎太郎】
12月11日朝刊