勤務先の施設で男児の裸を撮影 男に懲役3年 神戸地裁

勤務先の施設で男児の裸を撮影 男に懲役3年 神戸地裁
神戸新聞NEXT 2021/7/6(火) 9:25配信

 勤務していた兵庫県尼崎市内の放課後等デイサービス施設で、利用者の男児の服を脱がせ動画を撮影したなどとして強制わいせつと児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)、暴行の罪に問われた元職員の男(27)=宝塚市、昨年12月に懲戒解雇=の判決公判が5日、神戸地裁尼崎支部であった。佐藤洋幸裁判官は懲役3年(求刑懲役4年)を言い渡した。

 弁護側は更生の意欲があるとして執行猶予付き判決を求めていたが、佐藤裁判官は「自分勝手な動機で許されない」とした。被告の男は公判で「(勾留され)こんなに重い罰を受けないといけないのかと思っていたが、自分の犯した過ちの重大さが分かった」などと話していた。

 判決によると、男は昨年3〜8月、利用者の男児=当時(9)=ら4人に対し、下着を脱がせてスマートフォンで動画を撮影したり、頭を平手でたたき、足で踏むなどの暴行を加えたりした。

 兵庫県尼崎市内の放課後デイサービス施設で男児(11)の下半身を撮影したとして、兵庫県警尼崎北署などは1日、強制わいせつと児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、施設の責任者だった加山友彦容疑者(47)=同市水堂町=を逮捕した。容疑を認めている。
 この施設をめぐっては、別の男児(9)の片足を持ち上げ、下半身や男児の表情をスマートフォンで撮影したなどとして、元職員の舘林周作容疑者(27)=兵庫県宝塚市小浜=が強制わいせつ容疑などで県警に2度逮捕され、懲戒解雇処分となっている。舘林容疑者は加山容疑者の共犯として、1日に再逮捕された。
 2人の逮捕容疑は共謀し昨年3月、当時勤務していた施設で男児に背後から抱きつき、ズボンや下着を脱がせた上で、下半身をスマートフォンで撮影したとしている。
 同署によると、舘林容疑者のスマートフォンに残っていた静止画に加山容疑者が写り、関与が発覚した。加山容疑者は先月末に施設を自主退職したと説明しているという。

 障害児向けの放課後デイサービス施設で男児にわいせつな行為をするなどしたとして、兵庫県警尼崎北署などは14日、施設の元指導員で社会福祉士の男(27)(宝塚市小浜)を強制わいせつと児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで逮捕、送検したと発表した。
 同署によると、男は昨年3月、尼崎市内の施設で、通所する男児(当時9歳)のズボンと下着を脱がせ、スマートフォンで動画を撮影した疑い。「言うことを聞かないので意地悪をした」と容疑を認めているという。男児が小学校の担任に相談して発覚。同署は、他の子どもにも被害がないか調べる。また、地検尼崎支部は14日、男を強制わいせつ罪などで地裁尼崎支部に起訴した。

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