教師、反応少ない児童に英語で「言っている意味わかるか」…暴言と認定
読売新聞オンライン 2021/7/25(日) 10:35配信
熊本市教育委員会は21日、体罰等審議会を開き、力合小の教諭が2019〜20年度に行った行為2件を体罰、6件を暴言と認定した。
発表によると、長縄練習の指導に対して「やりすぎではないか」と意見した児童を押して転倒させた行為と、体育の授業中に児童の首付近をつかんで引っ張り、強く叱責(しっせき)した行為を体罰と認定した。
また、長縄に引っかかった児童に「うまくできんなら抜けろ」と大声で叱責した行為や、反応の少ない児童に「言っていることの意味がわかるか」と言い、英語で話しかけた行為など6件を暴言と認定。同じ教諭の他の行為7件についても不適切な行為と認定した。
教諭の処分については今後、市教委が検討する。
熊本市教育委員会の審議会はボタンをとめ忘れている児童に対し「セクシーだね」と言ったりするなどした熊本市立力合小学校の教諭の言動あわせて8件を暴言などと認定しました。
これは21日開かれた外部の有識者で作る審議会が判断しました。
暴言や体罰と認定されたのは熊本市立力合小学校の教諭の令和元年度から2年度にかけての言動あわせて8件です。
具体的には大縄飛びの練習中に、縄を床に投げつけるなどの過度な指導をしていた教諭に「やりすぎではないか」と注意した児童を押し、転倒させた行為など2件を「体罰」に、ボタンをとめ忘れている児童に対し「セクシーだね」と言ったり休み時間に児童に対し抱きつくふりをしたりした行為など6件を「暴言」と認定しました。
これらはすべて教諭が担任をしていたクラスの児童に対する行為で、2年間で12人の児童が被害にあったということです。
市の聞き取りに対しこの教諭は「苦しさのなかから達成感をあじあわせたいと思って厳しい指導をした。苦痛を与えてしまい申し訳ない」と話しているということです。
熊本市によりますと、これらの事案は昨年度、複数の保護者からの訴えで発覚したということで、市は今後、さらに調査を行い教諭の処分を検討するとしています。