日大理事ら2人逮捕 トップ自宅も再び捜索 病院建設めぐる背任事件・東京地検
時事通信 2021/10/7(木) 18:59配信
日本大学医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の建設工事をめぐる事件で、日大の資金2億2000万円を流出させ損害を与えたとして、東京地検特捜部は7日、背任容疑で日大理事の井ノ口忠男容疑者(64)と大阪市の医療法人「錦秀会」前理事長の籔本雅巳容疑者(61)を逮捕した。
日本有数の私立大学をめぐる事件は、現役幹部の逮捕という事態に発展した。
特捜部は同日午後、関係先として日大トップの田中英寿理事長(74)の杉並区の自宅を家宅捜索。理事長宅は9月にも捜索を受けており、事件への関与の有無について調べを進めるもようだ。
関係者によると、井ノ口容疑者は逮捕前の任意の事情聴取に対し、「知らない」などと関与を否定していたという。
逮捕容疑は昨年2月中旬ごろ、板橋病院の建て替え工事の設計をめぐり、業者選定のためのプロポーザルで都内の設計会社が1位になるよう評価点を改ざん。この設計会社を選定させた上で、同社取締役に対し、着手金約7億3000万円のうち2億2000万円を籔本容疑者が全株式を所有するコンサルタント会社(港区)に送金するよう指示し、同8月上旬に実際に送金させて日大に損害を与えた疑い。
——
タックル問題で再燃 日大理事長の交遊関係に“マル暴”の影
日刊ゲンダイ 2018/05/30 06:00