山梨大提訴へ パワハラ理由に解雇の元教授 「反学長派の排除」主張
毎日新聞 2021/10/7(木) 16:37配信
学生へのパワーハラスメントを理由に山梨大(甲府市)を諭旨解雇されたのは無効だとして、竹田扇元同大大学院総合研究部医学域教授(53)が、同大を相手取り地位確認などを求め、11日にも東京地裁に提訴する。
竹田元教授は、同大の島田真路学長の任期延長を巡り、メディアなどで批判しており、反学長派の排除が解雇理由と主張している。東大や筑波大などでは、学長権限の強化や学長選考を巡って混乱が生じており、提訴は波紋を広げそうだ。
同大によると、竹田元教授は、相談に来た男子学生に暴言を吐いたとされる。学生はその後、精神状態が不安定となり退学や自死を考えたという。山梨大は7月、竹田元教授を諭旨解雇処分とした。
訴状によると、竹田元教授は、男子学生から相談を受けたのは事実だが、暴言は吐いていないとしている。
同大では、学長任期の規定を改定して、今年4月で切れるはずだった島田学長を再任(2年)。さらに学長を選ぶ際の慣例だった教員による意向投票は、実施せず、竹田元教授らが反発していた。
山梨大は「訴状を確認していないのでコメントは差し控える」としている。【鈴木英生】
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なんだか根が深そうです。
山梨大は、学生や教員に精神的な苦痛を与えたとして、大学院総合研究部医学域の50代の男性教授を諭旨解雇の懲戒処分にしたと発表した。処分は20日付。また、当時の医学域長を厳重注意処分とした。
同大によると、男性教授は学生1人と教員2人の人格や尊厳を傷つけ、就学や研究環境を悪化させ、精神的な苦痛を与えたという。島田真路学長は「このような事態が生じたことは誠に遺憾。教職員に規範意識の自覚と人権擁護意識の徹底を図りたい」などとするコメントを出した。
同大は21日、ホームページ上で処分を公表。「詳細や当事者に関する情報は、被害者のプライバシーが侵害される恐れがあるため、公表を差し控える」としている。【田中綾乃】