学校の20代事務職員が使い込み、保護者らから集金した68万円 岐阜・高山市
岐阜新聞Web 2021/10/10(日) 16:51配信
岐阜県高山市教育委員会は10日、市立学校に勤務する20代の男性事務職員が、保護者らから集金した学校徴収金約68万円を私的に使用していたと発表した。学校名、職員の氏名は公表していない。学校は高山署に被害届を提出し、署が使途などを調べている。
市教委によると、職員は学校の会計事務を担当。保護者から学校の口座に振り込まれた徴収金を各学年の口座に振り分ける業務や、教職員の給食費や厚生費などの管理を担当していた。今年4〜9月の間に、それらの金の中から私的に使用していたという。
10月1日、会計の事務処理が適切にされていなことに気付いた校長が職員に確認したところ、使用を認めた。学校は7日、高山署に被害届を出した。
発覚を受けて、職員は2日から、市教委で研修を受けている。「大切なお金を私的に使用してしまい、申し訳ない。子どもの手本となるべき大人として恥ずべき行為をした」と話しているという。全額を、職員と職員の両親が返した。
中野谷康司教育長は記者会見を開き、「教職員に信頼を寄せる子どもたちや保護者、地域の皆さまの期待を裏切ることになり、深くおわび申し上げる」と謝罪。「学校の監督に問題があったことも事実」とし、「指導を徹底し、再発防止と信頼回復に努める」と述べた。