ホステスが証言「一晩で1千万円」 日大背任事件「錦秀会」籔本容疑者のえげつない飲み方

ホステスが証言「一晩で1千万円」 日大背任事件「錦秀会」籔本容疑者のえげつない飲み方
文春オンライン 2021/10/13(水) 16:12配信

 10月7日に東京地検特捜部に逮捕された、医療法人「錦秀会」前理事長の籔本雅巳容疑者(61)。同日に逮捕された日本大学理事の井ノ口忠男容疑者(64)と共謀し、日大附属板橋病院の建て替え工事を巡り、2億2千万円を外部に流出させて日大に損害を与えた背任容疑の「共犯」の疑いがかけられているが、実は大阪・北新地の有名人だという。

 あるクラブの関係者はこう証言する。

「籔本さんの飲み方はえらい汚くてなぁ。ホステスのハイヒールを脱がして、そこにシャンパン注いで飲んだりすんねん」

 籔本容疑者は、酔うと高級そうなグラスを、「これは5万か? 10万か?」と言いながら次々に床に叩きつけて割り始めるなどし、時には弁償代も含めて一晩で1000万円を使ったこともあったという。籔本容疑者を接客した経験のある元ホステスが言う。

「私のときはグラスをガリッと噛んでいくつも割っていましたが、そんなのは序の口。私がテーブルに携帯を置いてトイレに立つとグラスの中にドボン。ただ、そうやって面白がった後は、帰り際に新しい携帯を買えるだけのチップをくれましたけどね」

 角界との関係も深く、日大出身の遠藤の後援会長を務めたことで、日大の田中英寿理事長とも関係を深めた。横綱時代の朝青龍のタニマチとしても知られている。角界関係者が語る。

「籔本は朝青龍にブラックカードを渡しており『好きなだけ使っていいと言ったら1カ月で5000万円も使われた』と嘆いていました」

さらに過激さを増す酒の飲み方

 こうして人脈を広げていった籔本容疑者だが、それと並行して酒の飲み方も過激さを増していった。さるクラブのママが嘆く。

「籔ちゃんには着物をビリビリに破かれたり、襟首から背中に『オエッ』とひと口ゲロを吐かれたりもしたわね……」

 籔本容疑者が9月まで理事長を務めていた錦秀会は関西を中心に病院や介護施設など約30施設を展開する西日本最大級の医療グループ。資産総額は約75億円に上る。本人は2代目理事長だ。

「天王寺の大阪教育大附属高から関西医科大に入り、卒業後に大阪大学医学部大学院に行くんやけど、なかなか医師免許が取れなくて『予備校に通って7回目でようやく受かった』と言うてましたわ」(病院関係者)

 1995年、34歳の若さで父・秀雄氏が築いた錦秀会の理事長職を継ぎ、事業を拡大していくのだが、その頃から北新地で派手に飲み歩くようになったという。

 事件は今後、自宅を家宅捜索され、任意の事情聴取を受けている“日大のドン”田中理事長まで捜査の手が伸びるのか、注目される。

 10月13日(水)16時配信の 「週刊文春 電子版」 および10月14日(木)発売の「週刊文春」では、さらに耳を疑うような下品な豪遊ぶりの詳細や、こうした遊興費と今回の背任事件との関係にも迫っている。

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