旭川中2″いじめ疑い”…【母親との一問一答全文】いまだ受け止められない娘の「死」届かなかった訴えに涙
北海道ニュースUHB 2021/11/6(土) 9:00配信
北海道旭川市で3月、当時中学2年生だった女子生徒が遺体で見つかり、背景にいじめがあったのではないかとして第三者委員会が調査をしている問題。
娘が遺体で発見されてから7か月余りが経ち、女子生徒の母親がインタビューに応じ、悲痛な胸の内と、思うように進まないと感じる調査への疑問を語りました。
この問題は3月、旭川市内の公園で当時中学2年生だった広瀬爽彩さん(当時14)が凍死しているのが見つかり、旭川市教育委員会が5月に設置した第三者委員会がいじめの調査を進めているものです。
開示された文書や遺族の代理人弁護士によりますと、広瀬さんは2019年6月、市内の公園で他の生徒らとトラブルになり、川に入り自殺を図ろうとしていて、その際川に入った状態で学校に電話し、教師に「死にたい」と訴えていたということです。
北海道教育委員会は、「いじめの疑いがある」として旭川市教育委員会に対応を指導しましたが、市教委や学校はいじめと判断をしませんでした。
広瀬さんは退院後に転校しましたが、2021年3月、公園で遺体で発見されました。
母親が語った全文です。
Q.遺体発見から7か月余り…いまの心境は
「今も実感がない。考えないようにしているのが正しいのか…出かけているのかな、おばあちゃん家に行っているのかなと、まだ受け止め切れていない状況です」
Q.幼少期はどんな娘さんでしたか
「本当にやんちゃで、いたずらも好きで。絵を描くのが好きで壁や家具にも描いてしまい、それを叱っても描き続けるので親の方が諦めるという子でした」
Q.小中学校時代はどう見ていましたか
「まじめで、勉強が好きで、先生が好きで。あまり悪いことをすることもなく、まじめな子でした」
Q.9月が15歳の誕生日でしたね
「本人がいない誕生日というのがすごく辛くて。ケーキも用意して飾りつけもしたんですけど、やる(準備する)ことにその時は後悔してしまった…。でも多分来年もやるかなと思っています」
Q.爽彩さんが川に入り自殺を図った時の状況は
「家にいる時に学校から電話があって『助けてください、死にたいと言っている。川に来てください。僕たち(教師)は向かっているので来てください』と。到着した時は娘は川の中にいて、隣に女子生徒が一人いて、柵の上から私は見たんですが、そこには10人以上の生徒がいる感じでした」
Q.どう感じましたか
「何があったのか本当にわからなかったので助けに行こうと思ったんですが、学校の先生から危ないからそこで待っていて下さいと止められました。状況を周りにいた子どもから聞きました」
Q.子どもはどんな話をしましたか
「みんな『仲のいい友達です』とか、『親友です』と。何があったのか聞くと、『ふざけてちゃかしたら怒って川に入った。怒ってパニックを起こした』と。そんなことでパニックを起こすことはないんだけれど、他に何かなかった?と言ったときには離れて行ってしまったんです」
Q.爽彩さんの様子は
「川から引き上げられたあともパニック状態というか、『死にたい、死なせて下さい』などと言う状態になっていました」
Q.学校の対応は
「川に飛び込んだあとはその日の夜に携帯電話の中をみて、いま報道されているような内容が出てきたので学校にも警察にも言いました。学校はSNSのやりとりを見ていじめという言葉はありませんでしたが、『それを調査します』と報告されました」
Q.その後の対応は
「いたずらの度が過ぎただけとか、悪ふざけだったとずっと繰り返し言われていたので、取り合ってもらえないという認識でずっと進んでいました」
Q.いじめと判断されなかったことをどう感じましたか
「じゃあ何をされたらいじめなんですか。どこからがいじめなんですか。爽彩がされたことはいじめ以上にひどいことなんじゃないですか、とずっと思っていました」
Q.学校側への隠ぺいへの疑念はありましたか
「爽彩が生きている時は、正直生きているだけでいいと思っていました。立ち直って将来普通の社会人になれればそれでいいと思っていました。本人の気持ちが大事なので、真相究明も大事でしたが、親としては元気に過ごしてくれればと思っていました」
Q.2月に失踪する直前の異変は感じましたか
「元気な時もあったんです。インターネットの生配信をやっている人に相談した時は、『絵をほめてもらえた』と言ってちょっと前向きになった時もあったんですが、一日一回、多い時は数十回フラッシュバックを起こしていた時もありました。(失踪する)当日も私が家を出なければならなかった1時間前はいつも通り元気で、変わった様子はありませんでした。なぜ亡くなったのか、私も本当にわかりません」
Q.10月に行われたという第三者委員会からの中間報告はどのような形でしたか
「報告という報告はありません。報告というよりは『アンケートの内容はこんな感じです』『送る予定です』と言った予定の報告でした。今のところは進んでいない状態だと思います」
Q.第三者委員会の発足から半年を迎えますが
「調査をもう少しスピードアップしてほしい。例えばいじめの有無だけなら12月末でも報告をあげられるのではないかと思っています」
Q.11月から関係した教職員への聞き取りや生徒へのアンケートが始まります
「本当に小さいことでも、時期があいまいにしか覚えていなくてもわかっていることを全部書いて、話してほしいと思っています」
Q.関係したと思われる人からの謝罪はありましたか
「どこからも連絡は来ていません。葬儀にも来たわけでもないので、一度もお話しはしていません」
Q.いま望むことは何ですか
「真相究明と、加害者と言われている子たちが、本当に反省してくれることを望んでいます」
時に涙を浮かべながら応じてくれた母親。いまも爽彩さんが普通に過ごしている夢を見ると言います。「目の前からいない現実を受け止めないことで自分を保っていると言ったほうが近いかもしれない」と語り、「夢でもいいから会いたいですか」との質問に静かにうなづきました。
旭川市長は、年度内の最終報告を求めていますが、第三者委員会は終了のめどを示してはいません。
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