内灘のいじめ:控訴棄却、父親上告へ 罰金の1審判決支持−−名古屋高裁金沢支部 /石川

内灘のいじめ:控訴棄却、父親上告へ 罰金の1審判決支持−−名古屋高裁金沢支部 /石川
毎日新聞 2013年1月23日(水)16時28分配信

 小学生だった長女(13)へのいじめを巡り、同級生の男児を殴って軽傷を負わせたとして、傷害罪に問われた内灘町の父親(53)の控訴審の判決公判が22日、名古屋高裁金沢支部(彦坂孝孔裁判長)であった。彦坂裁判長は罰金30万円を言いわたした1審金沢簡裁判決を支持し、控訴を棄却した。父親は上告する方針。
 彦坂裁判長は判決で「親として、いじめから長女を救いたいという自然な感情は理解できるが、短絡的な思考で犯行に及んだ。量刑も相当」とした。
 父親は、1審では長女への証人尋問が十分に行われなかった上、判決には動機などで事実誤認があるとして控訴していた。しかし、判決は、1審の証人尋問で重要な証言は証拠採用しているとし、「1審判決に不合理な点はなく、事実誤認もない」と退けた。
 判決によると、この父親は11年10月27日、同町の小学校の教室で、男児の顔を殴り、けがを負わせた。
 判決後、父親は報道陣の取材に、「真実を全く反映していない判決で期待外れだ。上告し、真実をただしたい」と話した。【丹下友紀子】
1月23日朝刊

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