酒田中学生いじめ自殺問題 第三者委が追加アンケート実施へ 山形

酒田中学生いじめ自殺問題 第三者委が追加アンケート実施へ 山形
さくらんぼテレビ 2021/11/2(火) 19:32配信

2021年2月、山形県酒田市の女子中学生が学校で自殺した問題で、いじめの有無などを調査する市の第三者委員会は、これまでに5回、非公開で開催されている。この中で第三者委員会は、「結論を出すための材料が足りない」として、今後独自に追加のアンケート調査などを行う方針を決めた。

これは2日、酒田市の鈴木和仁教育長が明らかにした。

(酒田市教委・鈴木和仁教育長)「きょうまでに回数にして5回対応委員会(第三者委)を開催しております」

この問題は2021年2月12日、酒田一中に通う13歳の女子生徒が、校舎から飛び降りて自殺したもの。女子生徒は亡くなる3か月前の2020年11月、担任の教師との面談で、「自分のげた箱に『死ね』や『きもい』などと書かれた紙が複数回、入っていた」と相談していた。

自殺の背景にいじめが疑われることから、酒田市教育委員会は2021年9月、「市のいじめ問題対応委員会」、いわゆる「第三者委員会」で自殺との因果関係を詳しく調べることを決めた。市の条例で、第三者委員会は非公開とされている。

市教委によりますと、この1か月間で5回開かれた会議では、市教委が9月に酒田一中の全校生徒に行ったアンケート結果のとりまとめや、自殺直後の2月に学校側が行った「基本調査」の内容確認などを行ったという。

第三者委員会は、弁護士や精神科医、酒田市の中学校の元校長など7人で構成されるが、会議の中で「結論を出すための材料が足りない」との意見が出され、独自の調査を行う方針が決まった。

(酒田市教委・鈴木和仁教育長)「ひと言で言うと『まだまだ足りない』。第三者委員会としても『独自に調査をしたい』ということになり、今後、さらにというか、切り口を変えたというか第三者委員会としてのアンケートを行う。それから場合によってはさらにまた別の方法の調査も考えられる。いずれにせよ第三者委としてはもっともっと様々な状況を知るための材料を整えたいという状況に来ている」

第三者委員会が行うアンケートの対象は酒田一中の全校生徒。生徒・保護者の了解が得られればという条件付きで、アンケートへの協力を求めるということだ。

女子生徒の遺族に聞き取りを行う可能性もあるとしていて、現時点では、調査報告書をいつまでに取りまとめるかのめどは立っていない。

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