県立高の元事務長が1686万円着服 退職で処分できず、県教委謝罪

県立高の元事務長が1686万円着服 退職で処分できず、県教委謝罪
朝日新聞デジタル 2021/11/20(土) 13:03配信

 愛知県教育委員会は19日、県立高校の職員だった男性(62)が2017〜20年、勤務先の高校のPTA会計などから計1686万円を着服していたと発表した。今年3月末で退職したため処分できないという。

 県教委によると、元職員は県立犬山高校の事務長をしていた17年5月から20年3月、45回にわたって架空の請求書を偽造し、現金を自身の銀行口座に振り込んでいた。請求書は二つの受領書を切り貼りするなど、精巧に偽造されていたという。

 生活費や家族旅行などでできた借金の返済に充てていたという。すでに全額弁済されている。

 元職員は昨年3月に定年退職した後、再任用され、今年3月まで別の県立学校に勤務していた。

 県警に今年3月、業務上横領容疑で逮捕され、6月に名古屋地裁一宮支部で有罪判決を言い渡された。

 県教委は、今年6月に県警から押収資料が返還されたことから調査を始めたという。(小林圭)

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