「助けて!!」逃げてきたのは下着姿の14歳少女…祖父母は殺されたのに「彼女だけ殺人犯に生かされた」恐るべき理由(2014年の事件)

20歳の男性が2人の老人を殺害した2014年の事件。老人はすぐ殺されたにもかかわらず、同じ家にいた14歳の少女が殺害を免れ、逃げ切った理由とは…? 2014年に起きた事件の背景をノンフィクションライターの諸岡宏樹氏の著書『 実録 性犯罪ファイル 猟奇事件編 』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。なおプライバシー保護の観点から本稿の登場人物はすべて仮名である。(全2回の1回目/ 続き を読む) ◆◆◆ 「おじちゃん、助けて!」 その事件は被害者の孫娘である女子中学生の上田華菜さん(当時14)が、親戚の男性宅に飛び込んできたことから発覚した。 ブラジャーとパンティーと靴下という異様な格好。靴下の裏には血痕がベッタリと付着している。泣くことも忘れて顔面蒼白になり、ガタガタと震えている。 「一体、どうしたんだ?」 「おじいちゃんとおばあちゃんが殺された…」 「何だって?」 現場の家では祖母(73)と祖父(81)が血まみれになって倒れていた。いずれも頸動脈を複数回刺されており、出血多量で即死状態だった。男性は直ちに救急車と警察を呼んだ。 それから15分後、通行人から「刃物を持った男が自転車に乗っている」という110番通報が入った。 警察官が駆け付けたところ、男は自転車を捨てて逃げ出し、近くの河川敷で取り押さえられた。男は関口智也。年齢20歳。逮捕後、関口の供述通り、凶器の牛刀が近くの雑木林から発見された。

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