【独自】バスに取り残された園児死亡事故、前園長を書類送検へ…担任の保育士らも

【独自】バスに取り残された園児死亡事故、前園長を書類送検へ…担任の保育士らも
11/27(土) 9:44配信
読売新聞オンライン

 福岡県中間市の私立双葉保育園で7月、園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(5)が送迎バス内に取り残されて熱中症で死亡した事件で、降車確認を怠って冬生ちゃんを死亡させたなどとして、福岡県警は12月上旬にも、前園長(44)ら当時の職員計4人を業務上過失致死容疑で、福岡地検小倉支部に書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。

 書類送検されるのは前園長のほか、担任だった保育士ら3人の計4人。

 県警などによると、冬生ちゃんは7月29日朝、前園長が1人で運行する送迎バスに乗車。同日午前8時半頃、バスが園に到着し、他の園児は降車したが、冬生ちゃんは夕方に発見されるまで約9時間、窓やドアが閉められた車内に放置され、死亡した。死因は熱中症で、死亡推定時刻は午後1時頃だった。

 捜査関係者によると、前園長は園児を降ろした後の車内確認を十分に行わず、冬生ちゃんに気付かないまま施錠。降車の手伝いにきた職員も確認を怠った。担任だった保育士ら2人は、冬生ちゃんがいないことを認識していながら、欠席と思い込んで保護者らに確認していなかったという。

 県警は、車内の温度変化を調べる検証を複数回実施。夏場に窓やドアを閉め切った場合、車内の温度は最高で50度超に達することがわかった。また、職員や元職員、保護者ら約100人から聞き取りを行った結果、降車した園児の人数を職員が確認することを定めたマニュアルはあったものの形骸化していた。出欠確認の方法について、職員間で認識が統一されていなかったことも判明した。

 これらのことから、バス内に放置すれば死亡する可能性があることは予見できたうえ、降車や出欠の確認をしていれば、事件を防ぐことができたと判断した。

 福岡県と中間市は事件後、同園の特別監査を実施。園児の安全管理に問題があったとして、県は8月、園を設置する社会福祉法人「新星会」に児童福祉法に基づく改善勧告を行った。10月には、園児への体罰や暴言が確認されたとして、2度目の改善勧告を出した。

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