児童館職員が613万円着服 運営費を私的な遊興費に流用 神戸・灘
神戸新聞NEXT 2021/12/15(水) 22:39配信
神戸市は15日、市立篠原児童館(灘区篠原北町2)の指定管理を担う社会福祉法人「同朋(どうほう)福祉会」(同区)の職員1人が、市からの管理運営費約613万円を着服したと発表した。同法人は同館の指定管理を辞退する意向だが、市は後継の運営法人を公募する方針で、利用する児童らに影響はないとしている。
市によると、同法人は2018〜22年度の指定管理を受託。この職員は、本年度の運営費として法人口座に振り込まれた約3千万円の一部を7〜10月に引き出し、私的な遊興費に流用したという。法人内部の会計点検で発覚した。
同法人は同館を含む五つの市立児童館で指定管理者を務め、職員はうち2カ所で勤務。11月に市が緊急監査をしたが、他での不正は確認されなかったという。
同法人によると、職員は10月末で解雇。全額弁済したため、警察に被害届は出さないという。「篠原」以外の4児童館の指定管理は継続する。(初鹿野俊)