暴行の疑いで書類送検も視野に捜査…認定こども園で園児を物置に閉じ込めるなど“虐待”行為 富山
富山テレビ 2022/12/2(金) 20:12配信
富山市本郷町にある認定こども園、本郷町保育園で園児を物置に閉じ込めたりするなどの虐待行為が行われていたことが分かり、警察は、関わった保育士を暴行の疑いで書類送検することも視野に捜査を進めています。
*本郷町保育園 風間宣夫園長「言葉で言えば、虐待ともいえるかと」
園児に対する虐待行為があったのは、富山市にある認定こども園、本郷町保育園です。
園長によりますと、虐待行為が行われていたのは今年7月から8月にかけてで、20代の女性保育士が泣き止まない園児を物置に閉じ込めたり両足を持ち上げて引きずったり長い棒で突くなど、0歳から1歳児クラスの複数の園児に行っていたということです。
目撃した別の保育士が園長に相談し、今年9月、女性保育士に聞き取りをしたところ「軽い気持ちでやってしまった」と、事実関係を認めたため自宅待機とし、その後、女性保育士は先月末退職しました。
保護者からは、不安の声が聞かれます。
*保護者は「きのうの夕方に、身内からネットニュース上がっているよって言うのを聞いて初めて知った感じ。ここの園の先生は割と若い方が多いが、他の園で見学した時と比べて悪い印象もなかったし、親身にして下さる先生たちだったのでやっぱりショックは大きい」「園全体にまん延している話しではないのかっていうのは園の方から責任をもって説明していただくべき」
本郷町保育園は、2020年9月に富山市から認可を受け、0歳から5歳児を対象に保育を行い、現在、利用者は53人いるということです。
富山市は、去年12月にも本郷町保育園に対する相談を受け、今年1月に園長に対し聞き取りを行いましたが、そのとき虐待などは確認されなかったということです。
*本郷町保育園 風間宣夫園長「12月から1月にかけての方で、はっきりした確認ができなかったが、今回にいたるようなことの兆しがあったのかもしれない。管理者である私が十分にもっと注意すべきだったと反省している。保護者には多大なご不安と不快な思いを与えている。園としてお詫び申し上げていきたい」
警察は、関わった保育士を暴行の疑いで書類送検することも視野に捜査を進めていて、園では近く保護者会を開き経緯などについて説明するとしています。