旭川中2死亡 市長直属で第三者委員会、4月中にも設置を検討
北海道新聞 2022/3/25(金) 11:34配信
【旭川】旭川市内で昨年3月に凍死しているのが見つかった中学2年の広瀬爽彩(さあや)さん=当時(14)=がいじめを受けていた疑いがある問題で、旭川市の今津寛介市長が4月中にも直属の第三者委員会の設置を検討していることが24日分かった。当初は、市教委の第三者委が6月までに最終結論をまとめない場合に、市長直属の調査組織を設ける方針だったが、調査の遅れに批判が強まったため設置前倒しを視野に入れる。
昨年5月に調査を始めた市教委の第三者委は《1》いじめの有無《2》死亡に至った過程《3》学校と市教委の対応《4》再発防止策―の4項目を調査。いじめの有無については中間報告として3月中に遺族側に伝える方針だが、残る3項目を含む最終報告の時期は示されていない。
今津市長は今年1月、最終報告が6月までに行われない場合、市長直属の第三者委を設置する考えを表明。
だが、既存の第三者委の調査の遅れに対して、批判が高まっているほか、遺族側も不満を募らせているため、早期に市長直属の第三者委を設置する必要があるとし、既に具体的な人選を進めている。