小学校の元校長が懲戒免職処分取り消し求めた裁判、訴えを棄却 長野
SBC信越放送 2022/4/15(金) 15:23配信
交通事故の相手から治療費を不正に受け取ったなどとして懲戒免職になった松本市の小学校の元校長が、県教委に処分の取り消しを求めた裁判で、長野地裁は元校長の訴えを退けました。
訴えを起こしているのは松本市の源池小学校の元校長・小室邦夫さん67歳です。
訴状などによりますと、小室さんは、交通事故の相手にけがの治療費を不正に請求したなどとして、2014年に県教委から懲戒免職処分を受けましたが、金額など県教委が認定した事実に誤りがあるなどとして、処分を取り消すよう訴えていました。
長野地裁で開かれた判決公判で橋本修裁判官は「小室さんにも汲むべき事情はあるが、県教委の判断が著しく間違っていたとは言えない」などとして訴えを退けました。
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この件の校長か
県教育委員会は11日までに、県教職員互助組合に対して福利厚生制度の補助金を架空請求し不正に受け取ったとして今年3月、懲戒免職処分にした元松本市立源池小学校長(61)を、虚偽公文書作成と同行使の罪、詐欺罪で松本署に告発することを決めた。県教委が教職員を警察に告発するのは初めて。
県教委によると、元校長は、はり・きゅうやマッサージを受けた際に県教職員互助組合が補助金を支給する福利厚生制度を悪用。領収書を偽造して支給申請書に必要な校長印を自ら押して申請し、実際には受けていない施術への補助金を不正に受給していたなどとして、今年3月に懲戒免職処分となっていた。
県教委は「教育公務員でありながら行った犯罪は見過ごすことができない」としている。