「バチが当たった」教諭の暴言…トーチトワリング練習中 大やけどの生徒と両親が名古屋市を提訴へ
CBCテレビ 2022/4/21(木) 17:48配信
親子が闘う相手は名古屋市です。
3年前、名古屋市守山区の中学校で、「トーチトワリング」の練習中に、男子生徒が大やけどをした事故で、生徒と両親が名古屋市を相手取り、損害賠償を求める裁判を起こします。
(けがをした生徒の父親)
「(息子は)『悔しい』という気持ちは、いまだに引きずっています」
高校2年の息子は、いまも3年前の事故を引きずっていると話す父親。そのワケは…。
事故が起きたのは2019年7月、通っていた守山区の中学校で夏の野外学習で披露する「トーチトワリング」の練習をしていた時でした。
(練習時の声)
「(火が)手についた危ない」
トーチの先端についた火が服に燃え移り、生徒の右腕には、およそ20センチの範囲でやけどの痕が。
名古屋市は指導マニュアルで、灯油を浸すタオルの巻き方や、指導員の配置などについて定めていました。
しかし、中学校はそれを守っていなかった上、指導教諭らは、手の届く位置に水の入ったバケツを置かず、なんと、生徒の手を足で踏みつけて消火、その上、救急搬送はしませんでした。
(けがをした生徒の父親)
「すべてが適切ではない中で、ずっと流れていって、やけどの症状が重くなった。『あそこまでのやけどにはならなかった』と思えるような、危機管理のなさでした」
事故後、保護者が学校側に説明を求めると、教諭が生徒に対しこんな暴言を放ってたことが判明…
(教諭の保護者への説明の音声)
「『バチが当たっちゃったかもしれないね』と言ったのは、次からはミスなく頑張っていこうねという形で言った“バチ”というのは、僕もあったような気がする」
生徒は、PTSD=心的外傷後ストレス障害などの後遺症に苦しみ、学校にも通えなくなりました。生徒と両親は、指導教諭らが安全配慮義務を怠ったとして、名古屋市に損害賠償を求める裁判を起こすことにしたのです。
この事故をめぐっては3月、当時指導していた教諭が、業務上過失傷害の罪で、罰金30万円の略式命令を受けました。
正式な刑事裁判は開かれませんでしたが、生徒の両親は、事故の原因や経緯について、名古屋市側と認識が異なる部分があるとして、民事裁判で事実が明らかになることを望んでいます。
(けがをした生徒の父親)
「(息子は)自分のせいだと散々まわりに言われてしまって、『僕がわるかったのかな』と言う気持ちが残っている。息子が悪かったんじゃいないということを明らかにしようと思うと、裁判しか方法がなかった」