常葉大の元教員 論文の不正行為24件
あなたの静岡新聞 2022/4/23(土) 9:03配信
常葉大は22日までに、元教員が発表した論文の不正行為を認定した。一つの研究として発表可能な成果を複数の論文に分けて発表する「サラミ出版」と呼ばれる行為など、計24件の論文に不正が見つかった。
同大によると、2019年、文科省や日本学術振興会に対して告発があり、外部有識者を交えた他大学との合同本調査会や同大の調査委員会で調査した。本質的に類似した論文を複数発表した多重投稿や、共著者に関する不適切な記載などが判明した。元教員には、不正行為のあった論文の取り下げを勧告した。
今後、調査報告会や研究倫理に関する研修会を開くなどして再発防止を図る。同大の江藤秀一学長は「不正行為が発生したことは大変遺憾。研究倫理の取り組みを一層徹底し、再発防止に努める」とコメントした。