燕市の女子中学生転落死で調査報告書 “いじめと捉えられた可能性のある事象はあったが自殺の理由は不明”《新潟》
TeNYテレビ新潟 2022/4/28(木) 19:49配信
燕市の中学校で女子生徒が転落死した問題を調べてきた第三者委員会が4月28日、調査報告書を燕市の教育委員会に提出しました。転落は自殺とし、女子生徒がいじめと捉えた可能性のある事象はあったとしながらも自殺の理由は不明としています。
4月28日、第三者委員会の吉澤克彦委員長が燕市役所を訪れました。
〈第三者委員会 吉澤克彦委員長〉
「同様のことが二度と起こらないようにするために、この報告書を真摯に受け止めて対策を続けていっていただきたいと思います」
約5か月に渡って調査された報告書が教育長に手渡されました。
この問題は去年11月、燕市の吉田中学校で女子生徒が校舎から転落して死亡。自宅からものです。
〈第三者委員会 吉澤克彦委員長〉
「いじめと本人が捉えたものについては“あった”と報告させていただいています」
第三者委員会は吉田中学校が行った生徒への聞き取りの記録などから女子生徒が『いじめと捉えた可能性のある事象はあった』『いじめと捉えた可能性のある事象と自死との関係を示すものはない』『自死の理由は不明である』との結論を出しています。
その理由について報告書では『これまでの調査からは自死の理由を解き明かすことができなかった。憶測などで結論づけず自死の理由については不明であると結論するしかないと考えた』と説明しています。
報告書には、いじめ防止策として『児童生徒が身近な課題に主体的に協働で取り組める特別活動の充実を図る』などとした7項目の提言も示されています。
報告書は女子生徒の遺族にも4月26日に届けられていて、吉田中学校の生徒にも報告書の内容が校長から伝えられています。
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